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売り場づくりのヒントは、スーパーマリオにあり!

こんにちは。 
ビジネス・ゲーミフィケーターの富士陽天です。

本日は、とある書店の経営者さんに
ご相談を受けました。 


決算に向けて少しでも 
増収増益を目指そうと
売り場コーナーを改善していました。 

例えば、健康系の書籍を集めて 
その本の上に薬局でもらう薬袋を置き
本の内容を処方箋に見立てて 

お薬名:10分で若返る魔法のストレッチ 
効用:体が若返る 
効き目:365日 
用法:一日10分 

みたいな感じで 
本の紹介をされていました。 



パッと目を引いて 
おっ!と思わせるので 
よく足を止めるお客様が増え
これはイケると思ったそうです。 

ところが、
実際はあまり売上に繋がらず 
困ってたところだそうです。 



現場を見せてもらって 
あ~、仕掛けは面白いけど 

残念ながら、これでは 
購入に至るお客様は 
少ないだろうなと 
すぐ分かりました。 


それだけではなく、 
そのお店が苦労されている 
根本の原因も見えてきました。


本質的な問題点は、 
「相手の立場で想定する」 
という視点が足りなかったこと。



今回の売場づくりは 
本の上に処方箋袋を置くことで 
気を引けるようになった代わりに 

本を手に取るには 
処方箋袋を動かす必要があり 
横断的に見るには手間が多すぎる。

また表紙が袋で見えないので 
パッと見で、何処に何があるか分からない。 

さらに奥の列の本を手に取るには 
手前の袋を倒さないように気を使う。 

などなど 

興味を持ち、検討して 
購買に至るまでには 
あまりに労力が多すぎるのです。



インターネットで例えるなら 
クリック数が多かったり 
入力項目が多すぎたりして 
申し込みまでに離脱してしまうように。 


ゲームで例えるなら
武器の切り替えとか
メニュー画面の使い勝手が悪く 
ゲームのテンポが悪く爽快感がないので 
プレイを続けるのが困難なように。 



これらの事例の共通点は
もう少し抽象度を上げた 
グランドセオリーにすると・・・


興味づけし情報提供して
せっかく溜めた信頼残高を

利便性が悪いために 
購入前に消費しきってしまうこと。


信頼残高が0になった時点で 
ゲームオーバーです。 




では、どうしたらいいのか? 

今回は、 
「自分軸のこだわり」だけで 
考えていたことが原因。

加えて
「他人軸の思いやり」を持つこと。 


相手の立場にたって、 
ユーザー目線で徹底した 
「思いやり」を込めた分だけ
愛される売り場、サイト、ゲームになります。 


ただし、 
ユーザーに媚びて
相手の顔色を伺うのとは違います。 


自分のこだわりと 
相手への思いやり。 

これをバランス良く両立することで 
自分たちの独自性を出しつつも、 
ファンに愛される世界観を創ります。 

とくに任天堂のゲームは

新ハードの最初のソフトでは

必ずマリオシリーズが発売されますが

初めて触れるユーザーが

プレイを楽しみながら新作や

新ハードの機能を学べるように

徹底して作り込んでいます。 

特に、スーパーマリオシリーズは

初心者にはシンプルで分かりやすく

上級者には奥の深いやり込み要素もあり

「こだわり」と「思いやり」を上手に両立しています。


自分の世界観を盛り込みつつ

ファンにも愛されるビジネスを展開するために

ぜひ、初心に返ってみて、もう一度
「こだわり」と 「思いやり」を 
書き出して、見直してみてくださいね。 



ちょっと長くなってきたので

もう少し踏み込んだ話は
また別の機会に語ろうと思います。


それでは今日も
よいビジネス・ゲーミフィケーションを!